研修船などこれとまったく正反対に、主催者は団員がいかに恋に落ちないようにしようかとやっきでヤボなことはなはだしい。団員はみな成年なのだから自由にさせればよい。主催者の責任なんてまったくない。巡回、臨検とまるで軍隊である。もてない男女、ふられた男女にたいへん思いやりがあるのだろうと善意に私は解釈しているが、船旅にしてはネクラな発想だ。先にのべたように昔は船の恋は船で終わるなどとイキな言い伝えも残って
虚脱状態になるのではない... の続きを読む
国産の純粋な外国航路客船は戦後一隻もなかったのである。その今度新たに製造される客船は目下の計画ではおよそ二万トン。これまでのわが国最大の客船は昭和五年に建造された日本郵船の北米サンフランシスコ航路の「秩父丸」(のち「鎌介丸」と改名)一万七、四九八トンだから、二万トンという大きさはわが国の客船史上最大ということになるのだからうれしい。船主は大阪商船三井船舶と商船三井客船。いよいよわが国にも客船時代が
外国航路客船は戦後一隻もなかった... の続きを読む
東京には自然がない、と一般には思われがちではあるけれど、武蔵野を中心に、こと樹木に関しては、かなりのものが残存していると言えよう。むしろ、静岡などの照葉樹林帯のほうが、都市部に樹木が少ない。そのために、非常に乾いた感じの町並みになっている。だから、平地にも多く残っている、関東の落葉樹の雑木林などは私にとってはとても魅力的な存在だ。私が自転車で走ったエリアで言うと、神奈川県のベッドタウン、伊勢原から
雑木林の傍らに道が続いていたりする... の続きを読む
キャプテン主催のカクテルパーティは、翌日の夕方行なわれるのが常識だ。もっとも日本の客船の場合は正装で出るわけでもなく、また、乗船時にお客さんが結構ちゃんとした服装で乗ってくるので、出港の夕方パーティとなることが多い。キャプテン主催のカクテルパーティは、一応いちばんおしゃれをして出てくる場所となっているので、男子はタキシード、女性はイヴニングやカクテルドレスということになっているが、これはあくまでも
キャプテン主催のカクテルパーティ... の続きを読む
思わず入り込みたくなるような里道がたくさんあって、車の交通量は少なくて、視界が開けていて、緑が多くて、でも坂は少ない。そういう条件の田園地帯を探したいというのは、なかなか贅沢な願いである。だいたいが、大都市圏の周りの平たい土地はとうの昔に開発され、今では丘陵地まで拓かれて団地化されているのだから。けれども、地方に行けばそんなところは、まだまだたくさんある。というか、人口密度という点を考えずに、1人
そこにある田園... の続きを読む